黒獅子王と運命の番【電子限定おまけ付き】
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黒獅子王と運命の番【電子限定おまけ付き】

東野海

大変麗しゅうございます…!

ネタバレ
2023年9月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●拝読の機会を待っていた作品のひとつです。表紙がまず美しいですよね…そしてカラー口絵…ほうっ(ため息)大まかなストーリー展開は、商品説明欄のあらすじがうまくまとまってると思いますので是非ご一読を。
●初読時、全体的にちょっと理屈っぽいな…と感じました。ひとつは「Ω化の秘術」に関して。あえて複雑にしてるように思えてならない…黒獅子ノーファの存在も謎多し…(いや、とてもかわいいんですけど!)通して見ると良い設定だったな!と思えますが、少し読みづらかったです。
●もうひとつ理屈っぽく見えたのは、カレル。αのカレルを時間をかけてΩに転じさせるということで、その期間カレルは体質的にも気持ち的にも不安定になってる。そのうえ、カレルは自分の感情に無自覚なのです!「臣下として陛下のそばにいる」のは彼にとっては当然のこと。でも愛情や情欲はほぼ自覚してない。その様々な揺らぎや迷いが文字で表されているので、やや理屈っぽくじれったく見えたのかもしれません。
●そんなカレルを大きく包み強く引っ張るのがゼルキアです。終始溺愛!!うだうだと考えてたカレルも徐々に感情を自覚してゆきようやく…です。
●良いなと思ったのは、1か月かけてΩ化していくカレルの中に「αらしさ」が残存しているところ。ゼルキアへ独占欲を強く出したり、他者を威圧したりする場面。あくまでも凛とした態度。本作品の特徴的なところかな?と思います!
●魔法使いが“対価”を受け取り、えらい美男子に若返ってたのには驚きました(笑)悪役なのかと思いきや、そうでもなかったらしい…“対価”が欲しかっただけ??まあゼルキアにとっても「カレルを無事Ωにしてくれた」わけだし万事OKなのですかね?!
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