婚約者が浮気しているようなんですけど私は流行りの悪役令嬢ってことであってますか?
コーヒー牛乳/ヤマトイヌル
kk
さん
(女性/40代)
総レビュー数:50件
このレビューはネタバレを含みます▼
4巻まで読了。ちょい昭和の劇画タッチな悪役令嬢もので笑いながら読んでいましたが、4巻で少々おや?となり一層引き込まれています。特にアトリエのシーンは泣きそうになりました。リヒトの「来世は画家がいいな」というセリフと震える声、ちょっと意味ありげに思えて。単純に、ソーニャと結ばれない現世を憂いて来世に期待したいという子供じみた感情にも読めるし、実はもっと深い所まで踏み込んでいて、現世で全ての業を背負って(愚者の王子という悪役として)もうすぐ散るから、来世は自由にさせてくれ、という覚悟にも見えなくもなくて。あんなに感じが悪かったリヒトが、アトリエやダンスのシーンでは憑き物が落ちたように優しいのも引っ掛かる。なのでこれからお話がどうなっていくのかすごく気になっています!あえて原作は未読ですが、個人的には悪魔的王太子推しなので、全ての憂いが解消されて最後は幸せに結ばれてくれたらいいな。
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