このレビューはネタバレを含みます▼
272ページ挿し絵なし。美しき侯爵令嬢ヒロインは甘やかされて育ったため我儘で自由奔放。政略結婚の相手を妾の子という理由で罵り汚物のように扱った。当然夫婦仲は最悪。開き直るようにヒロインは手当り次第男と遊ぶ日々。そんなある日、ヒロイン実家が無実の罪に着せられ父と兄が処刑され、借金のかたにヒロインは娼館に落とされ、なぜか完済間近で5年前の結婚初夜に巻き戻っていた…という話。ひゃーゾクゾクしました。お話自体も大変面白かったですし、2人の心情が…。お互い前世の過ちを後悔し、ギクシャクしながらも心を通じ合わせようとする様が焦れったくもきゅんが止まりませんでした。特にヒーローsideのヤンデレ具合が凄まじく、性癖を抉りまくりました。渾身の「殺してやる」に心撃ち抜かれましたね。これはいいヤンデレです。解決してからはひたすらに甘くて「あーここ書籍化に合わせて加筆した箇所だな」というのがありありと伝わりました。私は辛いのが好きなので蛇足感があり読んでいて少々ダレてしまいました。でもでも、エピローグではえ？あなたもだったの？となり、初めから読んでみたくなります。ふと思いましたけど、マリカはまたこの後転生してきたりしませんよね？彼女の執着もなかなかでした。はー面白かった。ヤンデレ、ダークシリアス好きな人は絶対読んだ方がいいです。
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