鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?
」のレビュー

鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?

小中大豆/みずかねりょう

設定はすごく好きです

ネタバレ
2023年9月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL小説(2巻完結)大豆さんとみずかねさん買いです。
ファンタジーではない現代物語の大豆さん新鮮◎

芸能界モノ。天才写真家氏家紹惟(30)×解雇寸前アイドル永利(22)の十年愛は、偶然の縁で彼の四代目ミューズに抜擢される始まり。

発掘した原石を'ミューズ'に磨き上げ業界TOPに送り出す〈氏家神話〉が止まらない紹惟は、売れる為に手を尽くす冷淡で魔王のような男。四代目にして初の男性起用された永利。
←←とても興味深い設定◎

歴代ミューズ全員が彼の元妻(30歳バツ3の男って笑)という事実が永利にかけた怯えと諦めの呪い。十年目遂に五代目ミューズが登場し。

永利視点で進む切ない話は恨み節にならない点と生真面目で健気な永利の人柄と彼の仲間が良かったです。白雪姫モチーフのドラマと私生活のリンクは残酷でヒリヒリと夢中で読みました笑。永利が潰れず自力でブレイクスルーしていく展開は感動◎
魔王紹惟の本心を隠す構成で、永利も私も紹惟に丸め込まれていいの?な読後^^;あくまでも紹惟は魔王でした〜

◆2巻は公私共に絶好調売れっ子永利の続編。
連ドラと大河の主演を掴むも、紹惟から初めての独り立ちなので、自信がない永利が開花するまでのグルグル奮闘譚でした。ドラマ制作より新キャラ十川君の複雑な背景に引っ張られ少々退屈で、紹惟がカメオ出演的なのも物足りなさが^^;

紹惟=罪深き男 だと思っていたけど、2巻を読むと罪深いのは永利だった?と感じました笑。完結なんですね…広尾の新居が気になる
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