このレビューはネタバレを含みます▼
医学生ジョナサンと大学教授ポールの物語(教授×学生)
「嘘つきは紳士〜」→「あやまちは紳士の〜」→「A Midnight Bellboy 」(の中にスピンオフ有。)
物語が面白すぎて、ちょっと理性が…😩
「アイズ ワイド シャット」の様な世界は、庶民や他人種が入れるものではなく、彼らが通う学校にもなかなか入るのは難しい。それは排他的とかではないのだけれど、だけどそこだけは永遠に変わらない世界というか。
ある意味アイデンティティを守る為に、私たちが本能で残したいと思っている世界。それがポール達現代の上流階級だと思うんですね。
そんな世界の青年達は、話し方や声のトーン、立ち振舞いで分かり、決して相手を不愉快にしない柔らかな笑みを浮かべている、それが名家の紳士達で。
作中、ポールの独身貴族の様な生活や、学生時代のポロのシーン、そしてジョナサンを抱きながら妻と娘、家族が大事と言う😩 そこがまさに、ザ「紳士」で(スパダリじゃないんですよ😩)
だから物語を読み始めたら、そう、そこそこ!と、何度もつっこんでしまう面白さなのです(だって紳士は誠実じゃない😩)
なのに心は純粋というめんどくさい生き物…それが紳士。そんなのに愛されてしまった学生ジョナサン(ぷぷぷと笑いながらも気の毒で…)
教授の学生時代の恋人、ダニー。恵まれない彼が何故ポール達の学校で学べたのか、彼の高校時代を想像したら、逆にそんな家庭環境でも優秀な彼だから返済が不用な本当の奨学金が下りたのかな?と(恵まれた家庭の成績優秀者は普通にいても、荒れた家庭の優秀者はそれだけ凄いという人物評価なのかな?と。)
奇跡の様な事がダニーにはあったのに、彼の過去には興味もないポール(笑)
不思議なのは、ダニーもポール達と同じ様にポロをしていて。もしかしたら早くから彼はステファニーとも付き合い、彼女の両親にも公認の仲で援助を受けていたのかな?と。そんな作者が描く緻密なキャラ設定が、めちゃくちゃ良かったです(ポールに宛てた手紙。”紳士”的な冒頭に…すっかり変わったなぁダニー…と。良かった✨)
ジョナサンは士官の息子。ポールの世界まではいかないけれど、父親の社会保障で彼が教えている様な医学部に通えるのかなと。
大学4年+メディカルスクール4年。学費…億?と勝手な想像🙂
はぁ、笑いました✨