このレビューはネタバレを含みます▼
サスペンスとしては今一つはまれなかったのだけれど、ロブがとてもいいキャラで好き。
ちょっとおどけた感じとか、愛情隠さない感じとか、とてもいい。アダムとの会話を見てると楽しい気持ちになれた。
「いちばんのお気に入り」とかさらっといえるのいい。
タッカーの元彼アダムってどんな人かと思って楽しみにして読んだ。アダムはふられたと言って未練たらたらだけれど、これは完全に、振られたからこその未練でしょう。
だって「いずれうまくいく」なんて、、「何としてもうまくいかせる」努力はしようと思えなかった、結局はそういうタイミングで、その程度の縁だったと思う。。タッカーがアダムに別れの電話をしたのが、エリオットと一線を越えたあとだったのかどうか、どうでもいいけど気になる。などなど短い文章からフェアシリーズとのからみも妄想できたのもとてもおいしかった。
結果としてアダムはロブみたいな人と巡り合えて、オレゴンまでピュッと行こうという気持ちになれたのだから、塞翁が馬な感じ。彼のいる場所こそが居場所、縁があれば千里の距離もなんのその~。
タイミングってほんと大事。
本作の終わり方とても好き。今後の二人もぜひ読んでみたい。