このレビューはネタバレを含みます▼
経営学部3年 水泳部部長 ラッタノン・ウォンネート(ディーン)×経済学部1年 タイ菓子クラブ部員 パーム・トライウィニット
父親の反対で引き裂かれ自死したカップルが輪廻転生し、惹かれ合っていくお話です。「Untill We Meet Again」というドラマになっていて、この本を読んで観たことがあるなと気づきました。ドラマのほうは1話くらいしか観てなくて、理由としてはこの本についても言えますが、パームが女子っぽくてメロドラマチックであまり興味を持てませんでした。1巻の後半まではゆっくり進行してパームはお菓子作りに精を出しせっせと水泳部に差し入れ、周りの女子はきゃーきゃー男子はひゅーひゅーみたいな、皆の注目を集めてファンクラブみたいなのができて(タイ女子全腐女子状態)なんだこりゃなのですが、物語の終盤は前世との結び付きが明らかになっていってすごく盛り上がりました。終盤は星5です。2巻の中頃で終わっていて、それからは番外編とショートストーリーです。前世のお話や友達のお話もあってボリュームがありました。1巻にまとめて、番外編とショートストーリーは別の本にしてもらえたらお話が締まってよかったと思います。はじめのほうがちょっと退屈でした。タイのお菓子の話が多くて、でもイメージが浮かばないのでお菓子のイラストがあったらいいのにと思いました。ラストはとても良いです。総合で星3.5くらい。タイのBL小説をいくつか読みましたが、それらと比べて絡みが多かったです。
かわいい受け、輪廻転生など運命的なお話が好きな方には好まれると思います。
2021年6月 1巻 総433ページ イラスト1枚 2巻 総432ページ カバー画像1枚 挿絵なし