このレビューはネタバレを含みます▼
恐そうですが、ご心配なく。
表題作は所謂ばかップルの話です
いやいや、私はこの作者さんの作品で、こんなぽわぽわしたお話を初めて読んだような気がします。
同棲相手の修から突然結婚すると告げられ、でも別れたくないから、別れてほしいなら一緒に温泉旅行に行こう、と、ある意味わけわかんない脅迫をされたカンちゃん。
このカンちゃんは物欲が強く、特にファッションに異常なくらい執着し、それが高じてバイヤーの仕事をしていて、反対に修は全く物欲がなく、ファッションにも無頓着な整体師。
カンちゃんは嫌々旅行に付いていくけど、もしかすると自分の相手に対する努力が足りなかったのかもしれない、と少し反省します。
その自らを省みたことが、その後の彼らの甘々っぷりにいい影響を与えていると思いました。
修がカンちゃんに執着する理由が、修の幼少時の経験に起因しているため、そこは少し明治節が出ますが、でもこんな痛くない幸せ気分になる明治カナ子作品、たまにはいいですねぇ
8話からの話は、またちょっと趣が変わります。
小さい時のトラウマで、眠りから起きた時に誰かがいないとパニくってしまう貴志は、売りをやっているヒラをH込みの添い寝に雇っている。ヒラは貴志に惹かれているけど、貴志はどうやら小さい頃から面倒をみていた従兄弟の輝が好きな様子。
この三角関係はどうなるんだろう、と思いましたが…、ホッとする結末のようで良かったです。
2作品ともさすが明治作品、肌色率高い
いつもと違い、縛りも無理矢理もほぼ出てこない!(まぁ私はSMなのも好きですが)
たっぷりエロですが、それだけでは決してありません。ストーリー重視の方にも楽しんでいただけると思います。
ただ、絵柄が独特なので、立ち読みで大丈夫だったら買いお勧めします。