このレビューはネタバレを含みます▼
シーモア島で今日で販売停止になってしまうことを知り購入しました。
レビューが5件あり、評価2.8って嫌な予感しかしませんが、座裏屋蘭丸先生の挿絵が見れるしと思い、お高いけれど意を決してポチり。わりとスルスル読めました。犯罪が絡んで人が多く亡くなるのでその辺りは覚悟して、あまりカップルだとか愛だとか考えずに読むのがよいと思いました。なぜそうなる?って展開ですが、まあエゴイストな人達なのです。作者様があとがきで 書いた当時は刑事コンビが密かに悪を粛清していく話にしようとしていたと書かれていて、それ読みたかったです...。「深淵をのぞく時深淵もまたこちらをのぞいているのだ」サイコでドエロ、しかしラストは危うい調和を感じます。ダークサスペンス。
2014年10月(初刊1994年11月) 総209ページ 挿絵あり