My Ride, I Love You
PatrickRangsimant/宇戸優美子/楔ケリ
このレビューはネタバレを含みます▼
研修医のタワンが恋人ポー先輩のコンドミニアムに通うときに使ったのはモークが運転するバイクタクシー。最初は身分も性格も合わない(ようだった)2人が相手の優しさや真面目さかわいらしさを知って、友達になり、それから…。すごくピュアなお話でした。お互いが自分の気持ちに真剣に向き合って恋愛のこと将来のことを考えていきます。相手の幸せを1番に願って行動するところにジーンときました。恋に悩んでいる方が読まれたらハッとするところが見つかるかもしれません。友達や親族との関係も温かくて心が洗われるような素敵なお話でした。ポー先輩のことは問題ないのでご心配なく!
タイのBL小説って文化や風習の違いもあってちょっとわかりづらいところがありますが、この本はとてもわかりやすかったです。一人称小説で章ごとにタワン視点とモーク視点が切り替わります。作者様(神経内科医をされているそうです)が上手いのか翻訳の方(バンコク生まれとのこと)が優れているのか、しっくりくる文章でした。作者様はあとがきで日本の漫画やアニメ、日本のあらゆるものが大好きと書かれていました。作中に「恋するフォーチュンクッキー」なんかも出てきます。この作品は三部作になっていて、次がタワンの弟のダーオヌア、最後が兄のセーンターイのお話のようです。ぜひ続きも読みたいです。エチ描写はありません。
2021年11月 1巻 総193ページ 2巻 総219ページ 上下巻ともカバーイラスト表裏あり 挿絵なし
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