色欲の春~秘めた色香は筆先に宿る~
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色欲の春~秘めた色香は筆先に宿る~

笹木ささ

お凛さんがただただ可哀想

ネタバレ
2023年10月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリーはすごく良かったと思う。
画も綺麗だし、グイグイ引き込まれた。
若旦那がお凛さんと結婚する前までは、夕と若旦那のやりとりを楽しみながら読めたし、応援もできた。
けど、お凛さんのことを思うと、あんな最期になって…。
可哀想の一言。
お凛さんが、テツゾウさんみたいに、相手のことを想って引ける人ならまだ救われたかもしれないけど。
自分の想いを優先しちゃったばっかりに苦しんだよね。
お凛さんの気持ちとお凛さんがどんな女性か?知っていながら安々と結婚して抱いてしまった若旦那はズルいと思った。
若旦那が結婚する前と後では、同じことしてても、その行為はもうただの不倫。
遊郭で遊ぶだけならまだ良かったけどね。
不倫は自分等だけじゃなく、周囲の人もみんな不幸にする。
最後、一緒になれて良かったね!とはどうしても思えなかった。
人を不幸にしておいて、良かったね!はない。
若旦那も夕も、死ぬまで1人で生きていってほしかった。
若旦那は、最低なクズ男。
川で二人流されて、自分だけ助かった後、お凛さんがあんなことになっているのを目の当たりにして、夕を探しもしないで、江戸に留まったよね。
お凛さんが哀れで、自分のせいだと責任を感じてだろうけど、そうやってどっちつかずのことするのが1番クズなんだよ。
ほんとムカついた。
優しさの意味をはき違えてると思うし、お凛さんの側にいることで罪滅ぼしになるとでも?
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