後悔はさせないので是非読んでほしい

特攻隊というとてもデリケートな舞台。まず、戦時中という事に読む事を戸惑う人もいると思います。実際に私は戦争を取り扱う作品を読むのに大変な気合がいるので、無料での第一話を読むまでにしばらく時間を要しました。
その舞台を受け止めきれる準備が出来た人で、BLを読める人には兎に角読んでほしい。
金銭的に問題なければ、絶対に特装版で読んでほしい。
私の様に、普通版の後に特装版を購入してしまった人はきっと数えきれない程いると思います。

物語としては、勿論BLだし、そういう所謂えろシーンがメインだけれど、それぞれの人間の感情の揺れや思いが丁寧描かれています。さすがだとため息がでます。
いつ死ぬかわからない戦争の中でも特殊な、いつ死ぬか決まってしまう特攻隊に所属する彼らの刹那的に求める快楽と愛に最後は涙が出ました。
恐ろしい程の中毒性、繰り返しよんでしまう完成度。
下巻もあるらしいので、その日がとても楽しみです。