このレビューはネタバレを含みます▼
雪人と日向、名前も良い。冷たくも繊細なイメージとポカポカと温かく寄り添ってくれる感じ。電車に飛び乗り動き出した時、物語が、日向の心が、私の気持ちも走り出した。
イズミ先生の作品は絵柄なのか、ストーリーなのかとにかく透明感があって好き。自分にもある綺麗な感情を思い出させてくれて、読後気持ちいい余韻に浸れる。
書きたい事は全て書いて空っぽと言う雪人。「冗談だよ、日向」と笑いかける笑顔が眩しい。1話に1コマは光溢れ心惹かれるシーンがあってギューンてなります。
雪人の、外を見ず、自分の感じたままに言葉を紡いだ独り言が1冊の本となり作品に返ってきた反応。世界は変わらず、上滑りしてしまった様な虚無感。裸の感情は傷つきやすい。
日向の「心が動いた文章は忘れたくない」とメモするのに激しく共感。
1話、また1話と更新される度に繰り返し読んでは早く次をと焦れる。