残虐公の可愛いつがい 愛したがりな旦那様に初めてを捧げます(分冊版)
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残虐公の可愛いつがい 愛したがりな旦那様に初めてを捧げます(分冊版)

喜多也クロ/クレイン

可愛い話・絵、でも全てがギクシャク。

2023年10月3日
まず各話が短い。なのにこの値段。さらに下記↓のことがあり納得出来ず、このまま読み続けるかを考えてしまいます。

イラストが全体を通してずっと綺麗で細い線で丁寧に隅々描かれています。表紙絵と差がある漫画家さんは結構いらっしゃいますがこの作家さんは全体的にしっかり手抜きなく綺麗に描かれています。

しかしながらそれがもう満々と作風全体に滲み出ており、全体を通してヒロインの夫がギクシャク主人公に接するそのままに、丁寧すぎてイラストが静止画状態でギクシャクしています。

ストーリーはよくあるシンデレラストーリーでヒロインの夫が寡黙な朴念仁、ヒロインは貧しく不幸な出自の身で夫に運命的に出逢い愛されるけども…?という話です。

王道故に安心してみれるんだろうという気配があるにもかかわらず、作家さんが「漫画を書き慣れていない」だろうせいで全体的に「力み」がすごく、ギクシャクしていて読みづらいです。

ストーリーより状況描写の絵に力を入れすぎていてストーリーが毎回殆ど進みません。

また夫の後ろに出る思考を書いた「活字の心理描写羅列」もあれをやる事で、作家さんが漫画を描き慣れていない欠点が逆に引き立ってしまいちょいちょい気が散り読みにくさのせいで盛り下がります。

もう少し描写や書き込みを減らして、ラフ・ナチュラルに気楽に書かれたら読みやすく良いのにと思ってしまいますが、この先これが続くとロマンスからはほど遠くギャグに行ってしまうのではないかと心配になります。
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