親友を抱いていたのは、私にプロポーズをした恋人でした 【シーモア限定特典SS付】
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親友を抱いていたのは、私にプロポーズをした恋人でした 【シーモア限定特典SS付】

ハナミズキ/生煮え

魔王討伐チームの男女の歪んだ愛憎劇

ネタバレ
2023年10月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『魔王討伐チームの中での男女の歪んだ愛憎劇』
全体的な説明をすると、コレに尽きる。要は、1人の女を2人の男が取り合う話。そこに嫉妬や憎悪や歪んだ感情が入って更に複雑に。
聖女である主人公ルナリアを勇者と賢者が取り合っちゃう。そして、主人公ルナリアを取り巻く登場人物たちも含んだ群像劇的なストーリー。
だから、主人公以外の視点からも読める構成になっているので全体像を理解しながら読み易いと思います。
しかし、作品構成だけに視点を当てるとよくできた作品なんですが。。。読み終えた後にどうもスッキリしない気持ちになります。
主人公を軸に見たら「最後は幸せになって良かったね〜」と取れるかもですが、それを取り囲む人物達が幸せになってるのかな?というのが複雑な感想の原因。
魔王討伐チームの男女の四角関係。結末はその2人ずつがカップルになって納まった感出ますが、主人公ルナリアカップル以外は辛い結果としか思えずです。
勇者ノイシュ、この人に対しての同情の気持ちが1番大きい。作品の中でのノイシュのセリフにもあるんですが、なぜこの人がこんなに辛い想いをしなくちゃダメなのかな?そんな悪いことしたかな?この人も被害者なのに、作品の中では悪役担当。
コレにはちょっと同情心が強くて、個人的には勇者ノイシュの味方になりたい自分がいます。
そんな不満が大きいので、評価は星3つにしました。
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