高校生達のテニスに賭ける青春 面白かった





2023年10月5日
コートの中で対戦相手と(プレーを通じて)対話する。観念的な表現ながら、それが出来るかけがえのない出会いがあったのだと、主軸の二人のそれまでの道を思い巡らす大きなストーリーのうねりを感じてから読了。
テニスコートを、プレー中の姿を、彼らが美しいと感じるその気持ちを、読み手として納得した気がした。それくらい、彼らのひたむきさが結実して後味が悪くない。
他のレビューアーさん達の言ってるように、私も、この作品に魔球みたいな安易な必殺技が出ない点、そこはホントに高く評価したいと思う。キチンと努力して勝負に勝つことの難しさを描けてるから、そこが試合シーンの盛り上がりに素直に繋がっていて良い。
チームメイト、指導者、親、各環境要素の盛り込み方が巧み。さり気なく早期に種蒔きが為されていて、苦しい引き延ばし展開ではなく、育ち具合で刈り取り期を調節しているから、唐突感少ないのがいい。
テニスの試合展開がLIVE的に観れて楽しめた。
羅川先生の別作品を過去読んでいるのだが、正直そっちだけ読んでいるだけだったら先生のお力を正しく感じ取れなかっただろうと思うと、こっちを読んで本当に良かった。
スポーツ物漫画は、勝負事でもある以上、試合シーンの比重は高くなる。しかし、高校部活としての側面を丁寧に打ち出してきており、部員獲得活動、先輩後輩関係などのお馴染み要素も、少し破調も混ぜながらも飽きないエピソードにして繋いでいるし、そこにあるチームスピリッツや心情描写には、個人の成長やテニス部の躍進などが下手に臭さを出さずに、ステップバイステップで感じ取れるような地道なストーリー性が却って無骨でいい。
絵は好みではないが、私は評価に絵の好みを含めることはしてない。
テニスの試合のテレビ観戦をよくするが、この漫画は、テニスの試合の実況放送を見ているのと近い感覚でいられた。そこを星数に考慮している。
新装版は全16巻で、以前のコミックス形態の2巻分が新装版では1巻分に相当。
1998~2009年花とゆめ誌連載。
テニスコートを、プレー中の姿を、彼らが美しいと感じるその気持ちを、読み手として納得した気がした。それくらい、彼らのひたむきさが結実して後味が悪くない。
他のレビューアーさん達の言ってるように、私も、この作品に魔球みたいな安易な必殺技が出ない点、そこはホントに高く評価したいと思う。キチンと努力して勝負に勝つことの難しさを描けてるから、そこが試合シーンの盛り上がりに素直に繋がっていて良い。
チームメイト、指導者、親、各環境要素の盛り込み方が巧み。さり気なく早期に種蒔きが為されていて、苦しい引き延ばし展開ではなく、育ち具合で刈り取り期を調節しているから、唐突感少ないのがいい。
テニスの試合展開がLIVE的に観れて楽しめた。
羅川先生の別作品を過去読んでいるのだが、正直そっちだけ読んでいるだけだったら先生のお力を正しく感じ取れなかっただろうと思うと、こっちを読んで本当に良かった。
スポーツ物漫画は、勝負事でもある以上、試合シーンの比重は高くなる。しかし、高校部活としての側面を丁寧に打ち出してきており、部員獲得活動、先輩後輩関係などのお馴染み要素も、少し破調も混ぜながらも飽きないエピソードにして繋いでいるし、そこにあるチームスピリッツや心情描写には、個人の成長やテニス部の躍進などが下手に臭さを出さずに、ステップバイステップで感じ取れるような地道なストーリー性が却って無骨でいい。
絵は好みではないが、私は評価に絵の好みを含めることはしてない。
テニスの試合のテレビ観戦をよくするが、この漫画は、テニスの試合の実況放送を見ているのと近い感覚でいられた。そこを星数に考慮している。
新装版は全16巻で、以前のコミックス形態の2巻分が新装版では1巻分に相当。
1998~2009年花とゆめ誌連載。

いいねしたユーザ2人
-
romance2 さん
(女性/60代~) 総レビュー数:1852件
-
アヲアラシ さん
(女性/-) 総レビュー数:100件