その復讐は歪で甘い
」のレビュー

その復讐は歪で甘い

なとみ/ぺこまる

狂った世界。

ネタバレ
2023年10月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻→108ページ、2巻→125ページ挿し絵なし。大正時代、貸金業を営んでいた両親は不慮の事故で亡くなり、天涯孤独になったヒロイン。おまけに婚約者にも裏切られ、実家が悪どい商いをして恨みを買っていたせいでヒロインは街から爪弾きにされていた。そんな様子に興味を持った軍人男は元婚約者への復讐と称してヒロインと組むことになったが…という話。Web時代から好きで読んでましたが、改めてすんごい世界観でした。2人の男からの仄暗い歪んだ執着と生きる気力のない不幸ヒロインの不安定なバランスが絶妙で、ハラハラドキドキでした。これはメリバ寄りのハピエンかな。私普段3Pものは読まないんですけど、これは別。男共が互いに嫉妬しつつも、一種のプレイとして楽しんでて狂ってるなぁと思いました(褒めてる)。ヒロインは懐かない野良猫みたいで可愛いです。3人ともキャラクターが私の性癖を抉りました。挿絵欲しかったなぁ。ていうかなんで2冊に分けたんだろう。謎。
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