ピュアで温かな青春劇！最高〜〜〜！

先生のファンで今回の作品も本当に楽しみにしていました！試し読みで気になった方は購入して損はないです、ぜひ何卒…！
双子の片割れ優等生 × 美人ヤンキーの本作では、2人とも「もう諦めてるけど幼少期から日常的に感じてるモヤモヤ」のようなものを抱えていて、互いが出会った事によって、それが少しずつ溶かされていくとても温かなお話でした。

攻めくんは序盤で受けくんを慕い、真っ直ぐに愛を伝え続けます。はじめて自分を「双子の片割れ」としてじゃなく認識をしてくれた相手に対して、執着もあるのかも。でもそれが受けくんにとっても必要なことで、攻めくんの真っ直ぐな愛に受けくんが絆されていき、2人が心を寄り添わせていく過程にすごくときめきました。攻めくんが受けくんに愛を伝える場面の行動がめちゃくちゃいい！不器用だけど本当に真っ直ぐで、可愛くてかっこよかった。夜中に手を握るシーンがお気に入りです。

あくまでも2人の恋愛視点で話が進んでいくので、比較的登場人物が多いわりに、2人の恋愛には関わってこない、キャラクターの背景が描かれていない点が合わない人はいるのかも。個人的には、「ここはこういう関係なのかな？」と想像しながら読むのも好きなので楽しめました。攻めくんが双子の弟に対して勘が働くように、弟くんも2人の関係には勘付いてそう。
なお、めちゃくちゃピュア〜〜！なふたりですが、後半でベッドシーンもちゃんとあります！
ぎゅっといろんな物事が詰め込まれているのでテンポは早いけれど、先生の儚げな絵柄、時にコミカルなキャラクター表現によって、青春短編映画を観ているような気分になります。今回も素敵な作品をありがとうございました！