花鳥風月
」のレビュー

花鳥風月

志水ゆき

長編ですが飽きずに読めます

ネタバレ
2023年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何度も読み返し、やっと背後関係、時系列がわかりました。
他の方も仰っていますが、巻数が多く完結していないので私も長い事手を出さずにいましたが、機会が巡り読んでみた処、最初は「んん??」と理解出来ない所もあり、10巻読めるかな…と不安になりましたが、「あー、こことここが繋がるのか…」と分かるようになってからは、どの登場人物も生い立ちはそれぞれあるものの、ただただ愛に飢え、満たされない思い、寂しさを癒す為に唯一の相手を求めている人間くささに共感しかありませんでした。
人から見れば高スペックであろうと心の隙間は本人にしかわからないものです。
それぞれの生い立ち、心身の傷を持つ4カップルが交錯しつつ話が進むので10巻とは言え飽きる事なく、スピンオフ作品の様に新鮮な気持ちで読み進められます。

一見一人カプが一番最初に出てきたものの、後からのカプの内容が濃すぎて正直一見の過去が薄く感じてしまいました。
それほどまでに他の人物の過去が濃いい。
大輝も、まだ記憶が戻っていませんし、作品はまだまだ続きそうですね。
どのカプも素敵ですが、長い両片思いがやっと実ったきりや財前カプと、一途なわんこちゃんの火弦が可愛くて大好きです。
4カプが誰一人欠けることなく最終回を迎えられます様に、と祈らずにはいられません。

どんどん画力がアップされ、特に後半、身体つきがえちえちなんですよ。盛り過ぎることもなく、自然にえロい。
眼福です。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!