モノノ怪 のっぺらぼう
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モノノ怪 のっぺらぼう

蜷川ヤエコ/~モノノ怪~製作委員会アニメ「のっぺらぼう」より

ちょっと悲しい

ネタバレ
2023年10月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全部自分の意志で小さい頃からお琴やお茶の稽古をこなし、自分の意志で武家一家(佐々木家)に嫁いできたと思い込んでたのが、実は「自分を殺してきた」悲しいお蝶さんの一生のお伽噺(おとぎ話)です。「心の牢獄」に閉じ籠らなければならない程「自分を殺してきた」のです。本当はやりたくないことばかりだったのです。お琴やお茶より外で鞠遊びがしたかったのです。本当は毒親である母様のことも好きではなかったのです。ストレス解消に嫁ぎ先の人々の惨殺を繰り返すしかなかったのです。そしてこのままだと本当に下手人になってしまうと現れた仮面の男にお蝶さんはあそこに戻るくらいならと死を望み、ならば結婚しようと打ち明けられ承諾するのでした。男は無邪気に喜び、お蝶さんもひと時の幸せに浸るのでした。例えそれが自作自演だったとしても。結局、自分を救えるのは自分なんですね。
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