殿とつばめ
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殿とつばめ

小石川あお

ちう

2023年10月10日
作家買い。試し読みからずっと読みたかった作品!読めて嬉しい。な、なんと!338ページの大容量!!読み応えバッチリです。続きが気になって一気読みしました。

優しさから落ちぶれてしまった麒麟の坊ちゃん×執事の燕の話。

相変わらず作家さんの絵は絵本のようにキラキラとして綺麗で可愛くて、それに沿うように麒麟や燕の擬人化等も童話のようですんなりと入ってきた。

ストーリーは正直『幸福の王子』のオマージュと思えるもので、途中までこれは作家さんのお話と言って良いのか?と疑問を持ちながら読んでたけど、終盤涙が止まらなかった時点で完敗だと思いました。作家さんの成せる力量だと思います。

麒麟と燕の関係性がお互いの身を投げ出すような愛であるものの、時折執着・束縛愛のように感じる場面や主従関係が自分の癖に刺さったし、何より坊ちゃんの小さい頃の「ちう」は可愛すぎて悶絶した。何度もそのページを捲ってしまう。小石川先生が描く子供は毎回激カワで癒されます。

買って良かった、読んで良かったです。
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