このレビューはネタバレを含みます▼
絵が美しく途中の描写はかなり残酷であるのにも関わらず気になって最後まで一気に課金して読みました。
1回では内容が難しく理解できず、何度か読み返しました。過去の記憶や呪いに翻弄されながらも、最後はクレチマンの呪いに打ち勝ち、イネットとヨハネスが呪いを終わらせるという最後の願いをせずにクレチマンを記憶せずに二人一緒に生きていくことを選んだ事にとても救われました。子供も生まれ、穏やかにお城ではない何処かできっと幸せに暮らしているのでしょう。
イネットが呪いを終わらせなかったためクレチマンが自身で呪いを終わらせ、ビンフリットは呪いの終了を見届けた事で呪いを終わらせて欲しいというグリゼルダの願いを叶え贖罪となったと解釈しました。
呪いの終了でイネット達はどうなってしまうのかなど疑問ではありますが、クレチマンを忘却しているので呪い自体が無効となり今も幸せに暮らしていると私は信じています。
他の方の解釈も色々知りたいなと思える壮大なお話でした。