愛の奴隷
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愛の奴隷

水原とほる/水名瀬雅良

二人とも愛の奴隷や

ネタバレ
2023年10月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白いです。寡黙不器用モラハラ攻め×卑屈従順お姫様受けでしょうか。硬派な攻めと健気受けが大好きなのでハマりました。始めは、足の不自由な受けを甲斐甲斐しく世話する攻め様にきゅんとしつつも、受けの自己評価が低すぎて愛されてることが全くわかっていないので(なんでそんな考えになるんじゃ)とツッコんでいたのだが。読み進めていくと、(攻めもなかなか拗らせててコイツやばいんでは…)と思ったところ、間男をきっかけに攻めがキレて暴走、「俺の言うこときいてりゃいいんだ!」というモラハラ体質が露呈。このあたりが同い年にも関わらず主従関係っぽくてとても萌えました。しかし、性格も見た目も正反対のようでいて、似たもの同士のふたり。どちらも傷つくのが怖くて相手に踏み込めず、自分を守るために悪い方に自己完結してしまっていたのが、受けの勇気ある告白によりハッピーエンドへ。ただ守られてるだけのお姫様じゃなく終わったのが印象的でした。また、後半の暴力シーンが結構長くてびっくり。BLだと受けが攫われてモブに「ぐへへ…」って手籠にされる直前に攻めが助けにくるパターンが多くてガッカリ(笑)させられるのですが、本作は、攻め様、来るのがなかなか遅くて受けちゃんかなり可哀想です。ヤクザにリアルさを持たせるためと今後の展開のために暴力シーンが長いんでしょう。上手いなぁと思いました。
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