いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?
」のレビュー

いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?

君塚力/日丘円

治外法権と私刑

ネタバレ
2023年10月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ いじめの被害者だった人物が教師となって、いじめの加害者を断罪する話です。盗撮などの非合法な手段をも用いて加害者を追い詰めたことを公表して非難を浴びた時に主人公が
「学校は治外法権であるから私刑もやむを得ない」旨の発言をします。主人公の行為は非現実的ですが、「治外法権」は現実です。例えば、旭川の事件でいじめを不認定とした第三者委員会の委員長が「法律の定義に当たるか当たらないかで判定をしていたのでは意味が無い」と発言していました。学校の身内だけでなく、「第三者委員会」を名乗る組織ですらこうなのですから、この作品のような教師が現実に現れるのではないかという気がします。
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