悪役王子とお抱えの針子
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悪役王子とお抱えの針子

中原一也/石田惠美

孤独なヒール王子×特別な力を秘めた針子

ネタバレ
2023年10月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 中原先生の極上ファンタジー!!蜘蛛が忌み嫌われる国で、蜘蛛の魔物の母と人間の父との間に産まれた美しい青年は、昔命を救ってくれた憧れの第一王子様のため、蜘蛛の一族が得意とする刺繍の特殊な能力で、針子(王族の衣装に刺繍をする特別な地位)を目指し合格しますが、自分が担当になったのは、寡黙で黒い噂の絶えない悪魔と評される第5王子だった!!!★★★★蜘蛛の特殊能力とは?孤独な王子が死に急ぐように闘いや危険な任務に身を投じるのはなぜなのか?全てに理由と隠された真実があって、一気読み必至です!!★★★★今作の受け、針子フィンが健気で、でも王子に冷たくされても、自分の仕事(刺繍)を全うするために、王子の事を知ろうと頑張る姿がとても好感度高かったです!そして王子の本当の姿(馬に優しかったり、さり気なく市民や使用人を助けたり…)を見ているうちに、王子への気持ちが高まっていくのですが、それを恋とはすぐに気付かないところも、ピュアピュアで良かったです!!★★★★個人的な印象で、中原先生作品にしては、受けも攻めも、目を逸らしたくなるほど酷い目にはあいません!黒幕もちゃんと最後にはあーなってこーなって、ハピエンです!!★★★★とっても読みやすい作品だと思います!でも内容はとてもしっかりしていて、ハラハラドキドキも出来ます。常連さんはもちろん、中原先生作品初読みの方にもオススメの1冊!
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