王子さまの子を孕んでしまったので、嫌われ者公子は逃げることにしました【特別版】(イラスト付き)
成瀬かの/八千代ハル
このレビューはネタバレを含みます▼
チー(受)は最期までかわいく良かったです
アルフォンソも途中までは理想的でしたが、チーが自身の父親(公爵)から愛されてきたと思えていないのに、実は愛していたという公爵に理解を示し、擁護する発言は如何なものかと思いました。
チーと公爵の和解シーンも書かれていませんので、曖昧なままです。
ヒートが来たチーを襲った時も、周りからあの手この手で送り込まれるオメガに嫌悪していてもチー(仮面を被ってましたので相手がチーとはわかりませんが)には手を出してしまった、それは何故なのか?と、苦悩したり、もしかして、とか、その夜の相手を探して回ったりとか、色々な葛藤部分を書いていてくださっていれば、もっと共感できて良かったと思います。
それ以前に、人形のチーの匂いが好きで、あんなに嗅いでいたにも関わらず、ヒートになったら他のオメガかチーなのか判らないなんておかしいですよね。
チーがアルフォンソを好きで、手を出されても許せているのは心情を書いてくださっているので理解できますが、アルフォンソ側の部分が色々足りません。
また、オズヴァルドについても、チーから語られる事が殆どで、彼の事も語り足りないと思いました。
上下巻くらいで、きっちり足りない部分を補って書いていてくだされば星5になるのですが、今のままでは、色々中途半端です。
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