喧嘩ばかりだった婚約者がいきなり溺愛してきます【単行本版】
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喧嘩ばかりだった婚約者がいきなり溺愛してきます【単行本版】

絢瀬マコト/マチバリ

オイオイ、婚約者男…。

2023年10月20日
じゃじゃ馬でお年頃なヒロインと、更に厄介具合がその上を行く、美男子でサイコパスまがいな発言・行動が多いプライドの塊のお相手の恋物語。

とある不慮の事故時に記憶喪失…じゃないか?と周囲に思われたことでその「演技」を続けていくヒロインと、「記憶喪失になった」彼女にこれ幸いと、今まで素直になれなかった時間を急に取り戻そうと、態度を軟化して急接近しようとするお相手。

読んでいて、別に自然にありそうといえばありそうな話の流れで、全く不自然な話ではないのですが…読んでいると「何か何故か引っかかる」物があります。

どうしてこれほどある意味幼稚で天邪鬼な考えが至らないお相手男子がずっと好きだったからとは言え、相手が「記憶喪失」になったからというだけで、突然態度軟化できるものなのか…。だったら最初から理性でどうかしとけよなぁと思ってしまいます。

今までを後悔しているからといって、これほど態度が急激に(ある意味粗野な感じが…)軟化する・できる物なのでしょうか?。ましてや「記憶を失っているんだろう設定の彼女」に対し、調子に乗って粗野(エロ)な性格が丸出しですよ。愛情表現が性急・乱暴すぎやしませんかね。と思ってしまいます。

正直言うと読者としては、大まかに二人はハッピーな流れでいっているはずで喜ばしいはずなのに、違和感があって微妙~な気持ちになってしまう部分がちょいちょい多いです。オマエは彼女にふさわしい男になりたかったんとちゃうんか。

もう少し彼女に対して落ち着いて時間をかけて紳士的に、優しさと誠意をもって信頼を取り戻すべきじゃないのか??と2巻はおおまか思ってしまいます。体目当てだと思われてもおかしくない。
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