属性を越えたα×αのラブストーリー





2023年10月22日
α×αのお話をどう成立させるのかと気になっていた作品ですが、せら先生の優しさが滲み出た安定の仕上がりでした。αとΩの男性限定婚活プロジェクトでルームメイトになったライカとエイジ。共に美しい顔とダビデ像の如く筋肉で引き締まった身体の持ち主で、αの中でも特Aクラスの2人はΩ達に狙われまくりなのです。α同士なのにライカはエイジに特別なものを感じつつ、無人島での10日間サバイバルキャンプ生活をグループで送る事に。割りと早い段階で2人がcpになり、周りも応援モードでラブラブハッピーに過ごしていたけれど α×αの落とし穴が。また Ωを交えた日々には様々な出来事があって「抗える」ライカは「抗えない」エイジに対して不安を抱く様になってしまい… そこは仲間のフォローやエイジの誠実さ、本作独自のあったかオメガバ設定によって救われて祝ハピエン💕 更に探していた初恋の…+描き下ろしでの「奇跡の授かり物」までいくと少々 出来過ぎ感はありますが、これはこれで新しいオメガバの1ページになるかと。本来「恋をする」って本能的なもので属性や何かに縛られるものじゃないし、もっと自由であっていい。本作くらいの寛容さ多様性が溢れる世界も良いではないかと思うのです。せら先生と言えば「優しい世界、肉体美、脱ぎっぷりの良さ」でそれぞれ堪能出来ますが、本作は布越しの屹立・エア・ぼかし・手で握られていたり見えない構図等で修正が要らない様に工夫されています。せっかくのα×αなんだから隅々まで堪能したかった~!と言うのが本音ですが、美しい絵に下手な修正(画面汚し)を加えられるよりは良いかな?しかし 紙版「月と野蛮人」アルドの平常時でも存在感のある〝あの〞1ページを知っている身としては、洞窟のシーンが口惜しく思われまして… あれはあれでエモくて好きですが、捲ってくれませんかぁ?😍 全編通して気になったのは登場人物の多さです。婚活プロジェクトと言う設定上、参加者やスタッフが沢山居るのは仕方がないのですが、家族やその他 色々出て来てモブにも表情を描く丁寧さ。それに加え文字量も多くて少々 画面疲れしました。 メインキャストに焦点を当てる為にも省略したりラフに描く場面も必要では?と思いました。子供が出て来ると萎えるタチなのですが、理央が赤ちゃんをだっこして涙ぐむシーンは良かったです😊 本編+描き下ろし+電子限定カラー描き下ろし1P+あとがき→総250ページ

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あいか さん
(女性/30代) 総レビュー数:705件