スパイは秘書に落とされる
」のレビュー

スパイは秘書に落とされる

烏城あきら

その後がほしい

ネタバレ
2023年10月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買い。攻め視点で展開されるお話。この作品に関しては、非常に親近感がわくポイントが一つあって、そのことだけでも特別な作品になってしまったんだけれど、こういうの友人に言いたいけど、いえる相手がいない寂しさ。

あれ、今回二人はいれたのいれなかったの?と一瞬思うことが何度かあった、まあどちらでもよいのだけれど、ちょっと気になった。
許可証シリーズと比べても意味はないのだけれど、やっぱり比べてしまう、比べると、さらっとしてて今一つ盛り上がりに欠けるかな。でもなぜかすいすい読めてしまうのは、私が烏城先生の作品と相性がいいからなのか。
本性表した中嶋は非常に魅力的で私好みだったので、この素の中嶋と、望月のその後がすっごくみたいんだけど、許可証シリーズですら続きが出てないのに、これの続きがあるわけがないですね。
あと産業スパイって、あんまり褒められた仕事じゃないような気がするんだけど、そこの倫理的なこととかをあまり問題にしてないのがむしろよかった。そして望月が産業スパイをしてる理由が、実はやむにやまれぬ事情があって彼はほんとはいい人なんですーって無理にもってかなかったところも潔くて非常によいし、最終的に望月が改心してスパイなんてやめます!みたいにならなかったのもなんかよい。無理にいい人を作り出そうとしてない感じはとても好感がもてた。
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