見えない星空に最後の恋が輝いている
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見えない星空に最後の恋が輝いている

白石さよ/ふすい

大泣きです...

ネタバレ
2023年10月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 白石先生の作品は必ず読んでいます。切ないのも、クスクス笑ってしまうのも、どちらの作品もいい! 今回のは何度も読み返してる「不器用な唇」の様に、2人がお互い思い合っているのに、考えた末に別れを選んで、新たに思いを寄せてくれる人を選ぶ事無くいつまでも一途に相手を思い...ってお話の構成は似ていて、「不器用な唇」で泣いた時以上に嗚咽しながら、ティッシュいっぱい使ってしまいました。先生ご自身が目の病気と向き合いながら執筆活動されているのを知ってはいたのですが、もともと見えていた日常が変わっていく事や、登場人物達の葛藤が読み手に迫ってきて、改めて私は目が見えない事への理解や想像力がまだまだだったんだと気付かされました。家族が寝静まってから読んでて良かった。後半、特に彼からのお手紙のあたり、電車では読まない事をおすすめします。
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