このレビューはネタバレを含みます▼
この漫画、とにかく浅見が酷すぎる。すべての言動が常軌を逸してる。本命と結婚して2番目は捨てたのに、結婚後によりを戻そうとしてくるの何なの?離婚する気ないのに「やっぱり君しかいない」からのあすなろ抱きが本当に気持ち悪すぎる。あと製薬会社勤務なのに同僚の飲み物に危ない薬をポチャンて…え、何?倫理観どこに落としてきたの?常識って知ってる??常に感情任せに動いてて後のこと何も考えてなさそうなのに作中で有能認定されてるのなんでなん???理解できないんですが?????
…などなど、まだ6巻までしか出てないのに書こうと思えばいくらでも書ける浅見の奇行とその目的とやらが気になりすぎるし、浅見のみならず他にも奇行に走るキャラが結構いるせいで、読んでてドン引きする頻度が多くて多くて…。そのせいでメインのはずである主人公カップルのストーリーが陰に隠れてしまっているように感じてしまいました。
でも主人公に自分を降ろしてイケメンパラダイスを楽しめる、いわゆる夢女子・夢男子の視点で読むなら評価はだいぶ変わってくると思います。なんせ出てくる男はみんな特級に顔がいい。壱乃リョウ先生の描かれるキャラは感情表現がマジで豊かすぎる。胸キュン不可避。そんな顔がいい男がみんな自分に好意を寄せて迫ってくる。シチュエーションもバラエティ豊富。もしかして酒池肉林なのかも(これで奇行さえなければぐうの音も出ないぐらい最高だったのに)。
で、その中でもとびきりなのがおしかけ王子のレンくん。『メインのはずである主人公カップルのストーリーが陰に隠れてしまう』って書きましたが、ほんと陰に隠れてしまうのがもったいないと思ってしまうほどに2人のイチャイチャ糖度がめっっっっっっちゃ高くて良き。もう全身を使って甘い表現をしてくれるし、ありとあらゆる絶対領域を極めてナチュラルに魅せ付けてくるのがたまらない。特に主人公にだけ向けるへにゃりとした笑顔の破壊力といったら…う~ん、夢男子になっちゃう。いやもうなりました。好き。結婚しよ。あとこの漫画のイケメン達の中で唯一まとも(※重要※)。他が酷すぎるせいで相対的に良く見えている可能性も無きにしも非ずですが、この2人の行く末がどうなるか、いまのところ純粋に楽しめています。続刊が待ち遠しいと思える作品です。