どっぷり浸かりました!





2013年11月7日
刑務所という特殊な設定やサンプルを読んで気になっていて、ついに一気読みしてしまいました!刑務所内の様子や、アメリカ国内の経済状況等々細部に渡るまで丁寧に描かれていて、まるで映画を見ているようでした。自然とその場面や景色が想像出来てしまうのもすごいと思いました。ユウトとディックは勿論ですが、登場人物達がとても魅力的な人ばかりであっという間に引き込まれます。生真面目で責任感の強いユウトだからこそディックを想うのと同時に様々な葛藤や後悔や絶望が交錯し、それでももがき続け自分の思う正義を信じ貫こうとします。正義とは何なのか、悪とは何なのか…。そんな真っ直ぐなユウトに周りの人達は惹かれ、手を差し伸べてくれるのでしょう。私は個人的にロブも好きですが、ネトの義理堅さが好きです。最終話の3巻の刑務所生活を懐かしむ所と最後のシーンが切なくて大好きです!作者様もあとがきで書かれていますが全てを通してユウトのディックへの気持ちが根底に流れていて、それがあるからこそ何度も交わっては離れてしまう二人の運命の糸が切なかったです。長々と失礼しました。是非一気読みしていただきたいです。

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