【極!合本シリーズ】 東京エイティーズ
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【極!合本シリーズ】 東京エイティーズ

安童夕馬/大石知征

最高

ネタバレ
2023年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ あっという間に読了してしまった。終わるのが切なくて、寂しくて、ずーっと続いてほしいと思いました。何なら大好きになった登場人物 (特にメインの5人)全員分の人生を最後まで見届けたいくらい。それくらい素敵な作品だった。映画化でも何でもいいから続編作ってくれないかな。本当に恋しい!

以上が読み終わってすぐの感想。
そしてここから少し考えてから (気持ちを落ち着かせてから) の感想になります。

私は彼らの子世代にあたる年齢なので、初めの方はお〜これが80年代前半かと、聞き慣れない用語とかファッションとか、新鮮な思いで読んでいたのですが、次第に違和感もなくなり段々とのめり込んでいきました。
まるで自分もこの作品の一部で、登場人物 (特にメインの6人)の一員なんじゃないかと錯覚する。それほどまでにのめり込んでしまいました。早稲田楽しかったなあ。(オイオイ)

肝心なテーマですが、本作品は恋愛が主軸だけど人生観とか、あなたはどう生きるんだ?みたいなメッセージが込められていて、終わった後の余韻はハンパないです。
あっ人生で何かをスタートするのに遅すぎるってことはないんだと、物語の終盤で考えさせられた一方で、力也のように早死にすることもあるから、矛盾してね?と。結局何が正解かわからない。けどそれが人生というものなんだと納得しました。

自分は大切な妻もいて可愛い子供もいるから本作に出てくるようなスタイルの【第2の人生】はありえないのですが、この先きっと色んな楽しいことが待ってるなと (もちろん大変な事もかかってこいやで)、温かい気持ちになりつつ家族を愛しようと改めて決心した次第です。

以上がレビューです。
素敵な作品に出会わせてくれてありがとうございました。
定期的に読み返したいと思います。
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