Comic Lueurかつて女の子だった人たちへ
」のレビュー

Comic Lueurかつて女の子だった人たちへ

花衣ソノ/砂川雨路

レミと同じ価値観で育ってきたけど

ネタバレ
2023年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公のレミちゃんは、幼い頃からの父親の価値観と両親の呪いにより、自己肯定感が「自分の容姿」のみに偏ってしまったある意味とても可哀想な女子です。
全ての基準が自分の容姿。
そしてそんな自分を証明するために
潜在的にはとても羨ましいと思っている幼なじみの容姿が「可愛くない」弓ちゃんの恋愛を邪魔することで自分の欲求を満たします。
レミの思考は胸糞が悪い…と言ってしまえばそれまでなのですけど、基本的に「目指す自分」に対して努力が惜しみ無くできるし、ある意味婚活も必死に頑張れる(人の好きな人をとるのはダメですが…)女の人なので、考え方と自分が犯してきた過ちを認めて、反省すれば幸せになれる…
と思う!

レミちゃんに呪いをかけたのは親でしたが、リアルな世界ではいくら頑張って生きようと思っても容姿によって差別されたり、自分は無自覚だったのに周りに歪んだ価値観を植え付けられることによって無理矢理自覚させられたり、どうしてもまだまだ人生に容姿は切り離せない問題だなと感じます。
自分も思春期にストレスで太ったとき、いきなり容姿を馬鹿にされはじめてそれまで自分にも人に対しても容姿がどうとか考えたことがなかったので、真っ白な価値観に自分は太っているからブス、容姿が良いのが一番良いと植え付けられて、それから容姿のみ磨く日々が数年続きました…。
もちろん中身からっぽでした。
今でもその価値観が抜け切っていなくて、とても辛いときがあります。
いいねしたユーザ17人
レビューをシェアしよう!