獣の王と狼面の番
」のレビュー

獣の王と狼面の番

奥田枠

功労者ウル

ネタバレ
2023年11月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今までの作品とは全く違ったファンタジーもの。
あとがきでも、作画が思った以上に大変だったと書かれていましたが、それがしっかりわかる美しい作画でした。
それぞれ獣、半獣、人間の描き分けもしっかりあり、衣装や背景もこだわりがあって美しかったです!
特に寝所のインテリアのこだわりがよかったです。観葉植物?もたくさんあってオリエンタルな雰囲気が素敵でした。

獣の王・ゼン×人間・シーアの禁断のラブストーリー。
獣の王であるゼンは、他の獣からは畏怖される存在だが、人間であるシーアだけは対等に扱ってくれる良い友人だった。
ある日ゼンに番を選ぶ話が出て、そこにシーアが変装して候補として紛れ込み番として選ばれるストーリー。
獣と人間という立場を超えての恋愛、障害も多かったけど、登場人物みんなが王やシーアのことを思い行動していて愛を感じました。
特にウル!あんな小さな体で王都まで行き王に直談判するのには泣けました。
末長く、愛溢れる2人を家臣たちも見守り続けて欲しいなと思います。
同録で、家臣の黒豹のスウェイ×ブラックバックのリーカーのお話も。
リーカーが強くいられるのは、スウェイの前で弱さを見せられるから。スウェイも、逃げられたら捕まえられないから、逃げられないようにしたかったと自分に甘えさせる理由を述べていて、スウェイの作戦勝ちですね。
リーカーのようなツンデレ受けには、スウェイのような包み込んでくれる優しい攻めがお似合いです。人間も獣も変わりませんね。
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