愛を孕む~御曹司の迸る激情~
」のレビュー

愛を孕む~御曹司の迸る激情~

静間弓/千影透子

リアル過ぎて重い重すぎる

ネタバレ
2023年11月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルからはラブラブの二人の、甘い話を想像したのに、中身は甘さが全くなくて、あまりにもリアル過ぎる生々しい人間達の話で、ラブラブのロマンチックな話を期待した人をかなり裏切る内容。
かなり現実的で、人間ってこんな物だよね~人間ってこういう弱い生き物だよね~としか言えないキャラばかりで、恋愛物語らしい幸せをつかんだのは、ヒロインに片思いしてた同期男性と同期女性だけで、あとは、ドロドロ。レーベルが違うんじゃないかという思うほど、重くて生々しい話で、ヒロインの結婚も、結局は子供の幸せのためで、恋愛の意味でトキメキもへったくれもない。
これは、恋愛物語というよりも、硬派な人間物語だと思う。レーベル違うよと言いたい。
ロマンチックなタイトルをつけるな!!と言いたい。タイトル詐欺もいいところ。
三人の男性の中で揺れ動くヒロインの葛藤も生々しくて、ロマンチックのかけらもない。
私的には、元彼とやり直して欲しかった。
確かに仕事を選んだ男だけど、三年後の彼はもっといい男になっていて、それこそ、本人が言うように、他の男の子供でも、可愛がって、いいお父さんになれただろうし、いい夫になったと思う。まあ、そうしたら、もれなくその姉もついてくるから、ヒロインからすれば、苦しいんだろうなあ。
姉設定がなければ、ヒロインは元彼を選んだような気がする。一番いい男は、ヒロインの同期男性だと思う。ヒロイン、男運が悪いと思う。
最初に本気で惚れた男は仕事を選ぶやつで、次のは元彼女を切れなかった浮気野郎で、一番いい男の同期男性のことは好きになれないとか。
せっかくのマドンナと言われる程の美人なのに、もったいない。美人薄命か!!作者、美人に恨みでもあるのかと勘繰りくたなる程の内容で、ヒロインは、二つの恋愛でサンドバッグのように、ボコボコにされる。
どこにも、タイトルのヒーローの迸る激情なんてなかったお話でした。本当、タイトル詐欺でした。
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