涙がかれるまで
」のレビュー

涙がかれるまで

小林博美/タラ・ティ・クイン

私は好きです。

2013年11月21日
心ならずもわが子を産んですぐに手離さなければならなかったヒロイン。16歳の女の子がただただその子の幸せを願い泣く泣く子どもを手離した心境は察するに余りある不幸。里子に出された彼女は幸せだったが、ハリケーンのせいで叔父以外の養父母や友達も亡くしてしまう。すっかり元気を無くした姪の為、実母を捜しだした叔父。その後二転三転し、物語はハッピーエンドへと向かって行くのだが、長く離れて暮らしていた実の母の愛、娘の実母への愛、養父母の娘への愛、叔父の姪への愛がとてもよく表されていて、姪の不安や叔父に対する気遣いが出来る、よい養父母に愛されて育てられていたのが凄くよくわかる作品でした。因に途中から先は読めてしまいますが、ヒーローからヒロインへのビルの文字のプロポーズ、最高!映画やドラマの世界のようだけど、機会があれば(来世でも可)私も大切な人に贈りたいし贈られたい。
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