このレビューはネタバレを含みます▼
タイトル通り、待宵でぬくもりに溢れるお話でした。
孤独な男娼の青年と命救われ共に生きるため人化した猫りんねとの、短く濃い恋物語。猫の命は儚い。きっと戻ってくるからと、猫としての寿命を終え幾年。りんねとの温かな逢瀬の時間を心の糧に、半信半疑で待つともなく過ごして年季を終えた紅の元に駆け寄るその人は…。最初に出てくる客が胸くそですが、あとはもうただ只管にさがのひを先生ワールド。美しく穏やかで切なくエロティックです。短いからこそギュッと詰まった愛がここにありました。
二人の続きが読んでみたくなりました。