このレビューはネタバレを含みます▼
前作の続編なのも嬉しい。けど、今作から読んでもわからないところも多いと思うので、未読の人はぜひ前作から読んでもらった方が断然たのしめる。設定と世界観と絶妙にリアルな嫌なヤツが本当に秀逸に描かれている。前作からのテーマでもあると思うけど、弱者による弱者のための弱者の権利への闘争。ここで言う『弱者』とは、あらゆるマイノリティのことね。なので、強者として生きてる人、マジョリティに生きてるは1ミリも理解できないだろうし、面白くないだろうな、と思う。パートナー候補や親しい人に読ませると、人間性のテストになって良いんじゃないかな。作中でロリコン性犯罪者が出てくるんだけど本当に気分悪くて、ああいう気味の悪い人間もどきの描写も生々しくて、非常にリアル。作画については人体デッサンが気になるけども、作品が魅力的なので“気になる”程度で済んでいる。