おかえりアリス
」のレビュー

おかえりアリス

押見修造

祝完結!最終巻まで読んで。

ネタバレ
2023年11月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 非常に生々しい作風で重めな内容だったので、読み進める度にちょっと勇気がいりました。笑 押見先生の最後の言葉にもありますが、人生の中で苦悩は何かのタイミングで出続けるかもしれない。だから〝辛いこと〟自体をこの先の自分の人生から完全に抹消することはできないかもしれないけれど、その時その時行き着く結論でその苦しみから降りて楽になれたら良いと思う。その時の自分を助ける結論を見つけることで、昔と今との結論が真逆になっても、今の自分を助けることに繋がるなら何だって良いと思った。大事なのは世間一般論的な正解を見つけることではなくて、自分の体や心が腑に落ちることを見つけられるかかなと。だから最後慧ちゃんは女の子になるという結論を見つけたのだろうか?洋ちゃんはまだそれを探している途中なのだろうか。分からないけれど、2人が自分の生きる方角が定まって軽やかに歩き進められるようになり、模索しながらも幸せでいてくれることを願います。
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