君と溺れるエデンの夜明け【単行本版】
」のレビュー

君と溺れるエデンの夜明け【単行本版】

Jbn

センチネルバースのお話、良いわ😄

ネタバレ
2023年11月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 198P(描きおろし含む)1冊全て表題作です。Ωバースともdom/subユニバースとも違う「センチネルバース」のお話です😉
センチネルとは五感の全部あるいは一部が一般人よりも発達した人で、登録制により国に保護・管理されている。精神的疲労を抱えるためガイドによるケア(身体の触れ合いや性行為)が必要。怠るとゾーンアウト(精神の破壊)もあり得る。
センチネルのシロとガイドの康代(こうだい)、小学校時代に親友だったふたりの思いがけない再開で物語は始まります。
康代はごく普通のどこにでもいそうな高校生。下校途中絡まれていたシロを助けた事によりいきなりガイドとして覚醒する。一方のシロは家庭環境のせいで裏社会に足を突っ込んだ半グレで未登録のセンチネル。シロの事情を知り助けたいという思いから行動を共にする康代。
ふたりを追い詰めるダークな背景にもかかわらず殺伐とした感じはなく、康代とシロがお互いに大事に想い合っているのが伝わってくるのでキュンキュンしながら応援しちゃいます🖤
「ボンドの契約」という、魂が混ざり合い精神で繋がる関係になるとガイドはその人にしかガイディングできなくなるという「番」のような設定もあります。
康代とシロはお互いの事しか見えてない感じでめっちゃ可愛いです😊
康代とシロの他に「滝さん」という男性が出てくるのですが、この人がまたカッコいいのです。スピンオフで描いて欲しいなあ💕
ページ数の都合なのか意外な形で結末を迎えるのですが、ふたりにはもうひと山ふた山頑張って越えて欲しかった気もしますね~笑。
精神で触れ合い精神で繋がるという難しい表現が繊細に美しく描かれています。特にゾーンアウトしたシロを康代がガイディングする場面の表現は秀逸で心が震えました😃
センチネルバースの設定を理解しながら読み進めるのですが、難解な事はなくすんなりとセンチネルバースの世界観を理解できます。これから増えてくるかもしれないセンチネルバースですが、こちらは入門書みたいに読みやすい1冊でオススメです。新しいバースの世界を是非読んでみてください😊
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!