Comic Lueurかつて女の子だった人たちへ
」のレビュー

Comic Lueurかつて女の子だった人たちへ

花衣ソノ/砂川雨路

詰めが甘い主人公

ネタバレ
2023年11月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ スタートから「女相手に媚びるのは無駄」っていう露骨さと気の強さを完全に職場の女性に見抜かれ嫌われています。
男性の庇護のもと会社で自分があるようなものなのに、ちょっとした事で男性社員の一人の前で素を晒し(主人公曰く見た目も普通仕事も普通、一緒に食事する理由が無い人)
五話で完全に孤立。顔のケガも男性社員たちに心配されるどころか「副業の風俗で客にやられたらしいぜw」と陰口を叩かれる始末。
全てにおいて打算と計画で渡り歩こうとするような自分を偉く気に入っていたみたいだけど、それをFXクズ男からは「重い女」と一蹴される。
そしてちらつく主人公に偏った価値観を与えた母親の存在。
可哀想。とくに職場ではもっと上手く立ち回れば良かったのに。打算的で狡賢い女どころか今まで大きいボロが出なかっただけの世渡り下手な女性でした。
広告で見たときは腹黒女主人公が痛い目見てスカッと系の話かと思ったら、これは一人の女性が生き方を見つめ直すような話なのかな。良い意味で展開が読めないです。
冒頭から主人公のモノローグがえげつなくドロドロしていて、まるで小説を読んでるような満足感がありました。
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