深い青が広がっている
」のレビュー

深い青が広がっている

汐夏生流

過酷で切なくて愛おしい

ネタバレ
2023年11月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 自分の周りにいないだけで、多分こんな子は沢山居るんだろう。
毒親に虐げられながら愛のない過酷な環境に生きていた幼い秋平に、亮太はかつて知らず小さな灯りを灯していた。そして月日が流れ、高校生になってほどかれた縄が寄りを戻すかのようにまた出逢う2人。
お互いどうしようもなく惹かれ合いながらも自身の苛烈な境遇を打ち明けられない秋平と、理解しようとしながらもはぐらかされ戸惑い混乱する亮太。
切なくて苦しく、何ともどかしく愛おしい2人。
秋平は何とかこの暮らしから抜け出そうとするが、未成年ゆえ叶わず、そしてとうとう事件が起こる。
20巻で秋平が収監され物語は大きな転換点に。
2人には本当に幸せになって欲しいと心から願いつつ、次の展開が待ちきれない!
エロ少なめですが、そんな事吹っ飛ぶほど深く心に響く物語です。
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