ロマンスとジェラシー
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ロマンスとジェラシー

重い実

詩人ですか?

ネタバレ
2023年11月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きな推しの作家さんの1人。いつも言葉センスの巧みさにやられる。
序盤で「神さまに横っ面をはたかれたみたいに〜恋をした」で始まり、「よくわからないけど、ボクはいるか分からない神さまに感謝した」でエンドって歌詞や詩みたいで最高すぎやしませんか?

四ッ川が夏休み自由研究でゲーム機を粘土で完璧に再現したとことか笑えるけど、それ以上に切なく哀しい気持ちにさせられる。
重い実先生の作品は笑えるところが沢山散りばめられてるけどその反面、哀しみや切なさといった悲喜こもごも溢れててホント好きです。沁みます。

京田と高橋の関係性は親友以上に見えるし、そりゃ誰でも心配になるし嫉妬するわ!って思うけど、ロマンス(恋愛)には必ずジェラシー(嫉妬)という気持ちが生じますよね。相手のこと信じてるから嫉妬なんてしない!って人もいるかもしれませんが。

それにしても重い実先生しか描けないストーリーの面白さと哀愁をごちゃまぜにした今作、久しぶりに再読したけど安定の買って良かった案件です。
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