小説の中の悪女皇帝になった【タテヨミ】
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小説の中の悪女皇帝になった【タテヨミ】

miraenavi/S.Yang

乱心していた女皇帝の体に入り込んだOL

2023年11月9日
もはやこの手の「魂入り込み」によくある話、です。しかしながら変な小細工や目新しい手法などを使わず綴られており王道な「よくある話」であり、女皇帝の周囲に侍っていたイケメン優秀人材達も彼女が乱心状態から治癒してからは彼女に忠誠を誓い手足のようにしっかり彼女と国の為に動き安心して気持ちよく読めます。

ロマンス的な物はほんのり数名との間に存在しますが、いわゆる桃色なラブロマンスではないのでシュミレーションゲームのような…歴史物のような感じで読み続けられます。

難癖を探す(無理に)とするのであれば、なんで今までOLだった人が血なまぐさい戦乱の世でいきなり女皇帝など務められるのかと言う事なのでしょうが、そういうものは世界的歴史などでもいうように「領主が×カな人間でも家臣が優秀であれば国は回る」と言いますし…

腕力や武術などは日頃の鍛錬があれば体が覚えているものでもありますし、血なまぐさい事柄などは自然と度胸などもついていくのかもしれないとも思います。

ただ、元の魂の持ち主がその辺によくある会社上司にやり込められてしまっていた程度の凡OLという設定なので、優秀な大きな国の女皇帝の采配・才覚を引き継げる程の人材が凡OLでつとまる?

それこそ大企業のCEOとか、社長とかでもないたかがヒラの一般OLにそんな才覚が備わっているわけないよね?だったらそんな会社に勤めずに自分で会社やってるよね?と、その辺の甘い設定が社会人の目からしたら「相当適当な設定だね」とは思います。

そこを無視出来れば不自然に感じることはあまりありません。
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