うーん…考えさせられる
ネタバレ





2023年11月12日
このレビューはネタバレを含みます▼
単話を立ち読みして購入するかもだいぶ悩みました。だってこの時代、見るには少々勇気がいるから…若い命が無茶苦茶な作戦により散っていった日本の黒歴史を背景に、どんな風に話が進んでいくのかとほぼ怖いもの見たさで読みました。史実に基づいた構成と、その中にあったであろう兵士たちの日常…独特のタッチの絵(もう怖いくらいのキャラの濃い絵柄!)の中に感情ひとつひとつ盛り込まれてるなぁと思いました。八木、しづまはあんな始まり方だったのですね…しづまの健気さが可愛いくもあり可哀想。橋内&整備兵CPはただ切ない。恥を忍んで誘ったのに断られ、特攻決まってから夜這いするなんて…出会ったのがもっと早かったら2人のハッピーエンドは見られたのかな。もし、それぞれが生きて終戦を迎え、再会していたならどうなったのかな。読み切りは学生運動の時代。血気盛んに運動していた学生内でのリンチ、からのレ●プ…とても濃いお話でした。見返すにもちょっと勇気いる。人の心の奥底の汚い感情をよくこんな上手く描けるなぁ…怖い怖い。復讐、嫉妬、怒り、禁忌…ほんと読み応えある一冊でした!

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yuzuki さん
(女性/40代) 総レビュー数:80件
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