このレビューはネタバレを含みます▼
母を亡くし賢明に生きていた寛志さんが人から蔑まされて女性からも傷つけられ大学をやめ悪い顔になった瞬間の瞳に世間の無情に何とも言えない気持ちになりました。あの時代は階級社会であったわけでその中で這い上がり事業に成功しオシャレなスーツに身を包み色を好むワルの瞳の寛志さんが妻となった女性との出会いで和やかな瞳に変わっていくのが壮大な人の生き様がほんとに素晴らしくて。子供の頃の寛志さん、今そばにいる梅さんの人生、なつさんの人生には涙がポロポロでした。千春さんは身体の事でだいぶ頑固で少しひねくれたようになっていたけど寛志さんとの出会いで素直な気持ちに変わっていく事が出来た。寛志さんはほんとに強くて頼りになる誠実な男になっちゃって。好きな人と添い遂げる事、一緒にいる事、抱きしめ合える人生を生きている事に感動してます。素晴らしいと思う。