ハズレスキル「逃げる」で俺は極限低レベルのまま最強を目指す
天宮暁/雪永ちっち/あずきこ/pupps
このレビューはネタバレを含みます▼
ひきこもりのニートが得意とする「逃げる」をゲームスキルに見立てて、言い訳したり、誤魔化したり、現実逃避を正当化したりして、上手に逃げ隠れできる「ズルさ」をゲーム攻略の主眼におき、新規スキル取得に必要なSPを獲得できるゲーム世界を構築している点が作品の醍醐味であろうか。。
現実世界では当然に様々な経験や実体験が「経験値」として人生において未来を切り開く際の重要な要素の一つとなるのだが、この物語ではゲームポイントとしての「経験ポイント」は0点のまま、主人公はダンジョン攻略の様々な実体験を通して自動的に経験を重ねている矛盾を放置して進めている点がフィクションならではの都合の良い展開。
ひきこもりニートな読者にとっては、物語を通じて都合の良い夢を見ることができて空想世界では無双できると云うファンタジーの醍醐味を味わうことができる。
いいね