流浪の月
」のレビュー

流浪の月

凪良ゆう

心理学の参考書

ネタバレ
2023年11月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小説として、というより、人間心理の参考になるという意味での評価です。家庭環境にストレスがあると、こういう思考になるのか、と。全て個人的な感想です。作家さんの意図は分かりません。善意は自分を救ってくれない、という表現がありました。受け取る側の気持ちひとつ考え方ひとつなところを、送る側を否定するような表現をするんだな、と。私は小説は作家さんの価値観がある程度表現されるものとして読みます。そこから勝手な判断をすると、こちらの小説における考え方はあまり好きではありませんでした。ですが、自分を否定されたくない代わりに相手を否定することもしないようにしようという感じは少し安心して読むことが出来ました。この本を本屋大賞にと推した方たちはどんな家庭で育ったのか、どんな考え方をするのかが気になるな、というのが読了し1日経った現在の感想です。
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