ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。
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ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。

えぞぎんぎつね/DeeCHA

途中まではとても面白い

ネタバレ
2023年11月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 6巻まではかなり面白い傑作ライトノベル。えぞぎんぎつね先生らしく、読んでて悲壮感や悲劇感がない穏やかな雰囲気で面白く読めるものだった。話の流れもよく、気分よく面白く読める素晴らしい作品です。
7巻は、ネタが先にありきなのか、ネタ切れ気味なのか、えぞぎんぎつね先生らしからぬミスったクオリティだと思う。
若干、主人公が自分を過信して油断してる感はその前もあったのだけれど、仲間の危機に余裕ありすぎ危機感無さすぎだろ。せっかく作った設定を説明したいのはわかるんだけど、仲間の命の危機で新しい魔法とか景色みたいなのを楽しむ描写とか危機感無さすぎてリアリティがまったく無い感じ。仲間の危機にせよ、自分の専門外的なのはわかるけど、自分がチェックしたモノが原因っぽかったり、防御してる拠点でそういうことが起こったのに責任を感じる描写も焦ったり急ぐ描写も無くいつもの雰囲気で進める違和感がすごい。その雰囲気で進めるなら仲間の命の危機はやめといたらよかったと思った。確かにえぞぎんぎつね先生の作品の魅力は悲劇感や切迫感の無い穏やかな雰囲気なところなんだけど、それなら扱うエピソードとして時間制限のある仲間の命の危機はダメじゃね?と思った。
切迫感が必要な状況で、そんなことしてたらただの空気の読めないおバカっていうことを連発する主人公とかお仲間ってどうなのっていう感じ。
6巻までは素晴らしい作品だと思うし、個人的には7巻のことは忘れるから、この先は立て直して欲しいと思います。
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